2020年のベジタリアンフェスティバルは10月17日〜25日でしたが、来年は10月6日〜14日!
町中が黄色い旗と赤文字、白い服になるプーケット最大の名物お祭りです。
この時期はホテルの社員食堂もベジタリアンメニューが出る時期で、職場も公認のお祭りです。
ベジタリアンフェスティバルの起源
プーケット・ベジタリアン・フェスティバルは、毎年毎年太陰暦(月の満ち欠けの周期を基にした暦)9月1日から9日に、プーケットを中心にタイ全土で行われる島内で最も盛大なお祭り。菜食によって身を清め、神への忠誠を示すことで、幸運がもたらされる儀式として、約190年間続く伝統的なお祭りと言われています。
ベジタリアン・フェスティバルの起源は1825年頃。
当時、中国からタイに移住する出稼ぎ労働者が多く、この労働者の慰安公演にプーケットを訪れていた京劇団員が、原因不明の重病を患ってしまいました。その際、神に祈りを捧げながら厳格な菜食を行ったところ、この病がすっかり良くなったという言い伝えから、幸福や平安を祈る菜食の儀式は、プーケットを中心としたタイ南部で広がりを見せたそうで、190年経った現在でもずーっと継承されています。
ベジタリアンフェスティバルの時にずっと流れている音楽
ベジタリアンフェスティバルに来ると必ず耳にする音楽があります。
Om Mani Padme Hum「オーン・マニ・パドメー・フーン」
このマントラ、オーン・マニ・パドメー・フーンはチベット仏教ではオンマニペメフンというので音楽から聞こえて来るマントラは「オンマニペメフン」と聞こえてくるかと思います。
これは観世音菩薩の慈悲を表現している真言(しんごん)「サンスクリット語のマントラ」です。特に、チベット仏教圏のチベットやモンゴルの仏教徒が頻繁に唱える陀羅尼で、(陀羅尼(だらに)もしくはダーラニーとは、仏教において用いられる呪文の一種で、サンスクリット語原文を漢字で音写したものだそうです。
私が通っている形而上学を学びスクールで、実はこのチベット密教のCDを何年も前に購入していてベジタリアンフェスに初めて訪れた2016年のとき「ん、なんか知ってるこの曲」と思ったことを今でも覚えています。
チベットには、自国が昔から観音菩薩に教化され導かれてきた国であるという歴史観があり、歴代ダライ・ラマは観音菩薩の化身とされています。
ダライ・ラマによるとオムが私たちの不浄な身体・言葉・思考。マニが宝石を意味し、秩序、慈悲、他者への思いやりなど悟りを開くための要素。ペメが蓮を意味し、矛盾から救い出す知恵の本質を示す。フムが、分離できないものを意味するんだそうです。
このマントラも凄く強力なマントラですよね、聴き始めると私の視界もスッキリしてきます。
南タイでは千手観音とガネーシャを進行している人が多く、私の旦那もその一人です。旦那の曽祖父が中国人だったそうですがその影響もあるのか、よく中国のドラマを見たりしているのでDNAにはしっかり中国が入っているんだなと思いました。
タイ人旦那は毎年ベジタリアンの時期になると観音菩薩が夢に出て来るので、それはベジタリアンを始めなさいという意味らしく、自分でいつからベジタリアンをすると決めるのではなく観音菩薩次第だそうです。
旦那のお姉さんからも電話があり「あんたベジタリアンもうしてる?私の夢にあんた出てきてん。だから私もベジタリアンはじめわ」とのことでした。
黄色い旗に赤文字の「齋」とは?
キンジェー (กินเจ) は、精進料理を食べることで、キンはタイ語で「食べる」ジェーは「精進料理」のことです。
キンジェーの”ジェー”は潮州語の”齋”から用いられているそうで、潮州語では精進料理を食べることを”食齋(チアジェー)”というので、そこらへんで”齋”をベジタリアンフェスティバル中は目にします。
黄色と赤色で書かれているのは、文字が赤で記されるのは中国でおめでたい色とされるからで、黄色は仏教を表す色だからだそうです。
ベジタリアンフェスティバル中のルール
- 生き物を殺さない
- 盗まない
- 不道徳な性行為を行ってはならない
- 嘘をつかない
- 酒を飲まない
この5つです。菜食週間ギンジェーをどの程度厳格に行うかは個人によります。
仏教徒でも全くベジタリアンをせず服だけ白色を着ていたり、旦那やホテル時代の同僚のようにしっかりベジタリアンをする人、それぞれみたいです。
伝統的には以上のようなことを守って過ごすのだそうです。
まとめ
プーケットタウンにあるJUI TUI TEMPLEへ行ってきましたが毎年本当にすごい人です。
ぜひ来年はベジタリアンフェスティバルに参加して見てくださいね!